CookBook1 基礎編

1-5フィールドに埋め込んだ文字列を右揃えにする

1-4で生成したPDF帳票の埋め込まれた文字列を見ると金額や日付などが左揃えで出力されていて表示位置のバランスの悪さが目立ちます。
金額や日付などのフィールドの文字列を右揃えにしましょう。

【利用API-1】

クラス:Report
メソッド:getField(String fieldName)

【引数】

fieldName:フィールド名称

【用途】

レポートインスタンスからフィールド情報を取得します。

【利用API-2】

クラス:Field
メソッド:setQuadding(Quadding quadding)

【引数】

quadding:文字列の横の表示位置

【定数】

左揃え:Quadding.LEFT
中央 :Quadding.CENTER
右揃え:Quadding.RIGHT

【用途】

フィールド内に埋め込む文字列の横の表示位置をフィールド情報に設定します。

【利用API-3】

クラス:Report
メソッド:putFieldData(Field field, String value)

【引数】

field:フィールドオブジェクト
value:文字列

【用途】

変更したフィールドに文字列を埋め込みます。

記述例

//フィールドを取得
Field field = report.getField("xCardTermY");
//フィールドの文字列の表示位置を指定(変更)
field.setQuadding(Quadding.RIGHT);
//フィールドに文字列を埋め込む
report.putFieldData(field,"2008");

記述例を参考にして、フィールドの文字列を右揃えにするコードを追記してください。

追記されたコードはこちらをご覧ください。
◎javaファイル:cookbook1/chapter1-5/OrderFormFin.java

コードの追記が終了したら、プログラムを実行し生成されたPDF帳票を開いてみましょう。
指定したフィールドの文字列が右揃えに変更されていることを確認してください。
◎出力されたPDF帳票:cookbook1/chapter1-5/OrderFormFin.pdf

【参考】

putFieldData()メソッドには以下の種類があります。
詳細はチュートリアル・JavaDocをご覧ください。

  • putFieldData(Field field, String value)
  • putFieldData(Field field, Number value)
  • putFieldData(Field field, Date value)

テキストフィールドのプロパティを変更してみよう

下記のように、フィールド情報の定義に使用する"テキストフィールドのプロパティ"ダイアログでは、"オプション"タブの"整列"項目で、文字列の横の表示位置を設定できます。
デフォルトの設定では"左寄せ"になっています。
上記で説明したAPI[setQuadding(Quadding quadding)]と同様の制御ができる項目が"整列"の設定です。
全プロパティの設定については、「テンプレートの作り方」を参考にしてください。

"テキストフィールドのプロパティ"ダイアログ表示方法

Acrobat 7 以前:
[ツール] / [高度な編集] / [高度な編集ツールバーを表示] / [テキストフィールドツール] を選択

Acrobat 8:
[ツール] / [フォーム] / [フォームツールバー] / [フォームツールバー] / [テキストフィールドツール]を選択

Acrobat 9:
[フォーム] / [フィールドを追加または編集] / (フィールドを選択後右クリック)プロパティを選択

Acrobat X:
[ツール] / [フォーム] / [編集] / (フィールドを選択後右クリック)プロパティを選択

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