CookBook1 基礎編

1-1空文書を準備する

それでは、PDF帳票を作成していきましょう。
新規にPDF帳票を作成する場合、最初にReportインスタンスを生成し、空のPDF帳票を準備します。

【利用API】

クラス:Report
コンストラクタ:Report(File formFile, File datFile, OutPutStream fout)

【引数】

FormFile: テンプレートPDFファイル
datFile: フォーム定義ファイル
fout: 出力先

典型的な(一般的な)出力先は、FileOutputStreamになります。

【参考】

現在のTemplateCompilerの実装では、FormFileとdatFileは、拡張子を除いて同一名称となります。
テンプレートの作り方」参照。

Reportインスタンスを生成したら、そのコードのブロック内で必ずReport.close()を記述し、PDF帳票の処理終了を行ないます。

記述例

Report report = null;
try{
 //Reportインスタンスを生成します。
 report = new Report(formFile, datFile, fout);
 //ここに次項で説明する「ページの新規作成」や
 //「フィールドへの文字の埋め込み」処理を記述します。
 //
 //必ずclose()を呼びます。
 report.close();
 report = null;
}finally{
 if(report != null){
  try{
   //必ずclose()を呼びます。
   report.close();
  }catch(ReportException e){
   //例外処理
  }
 }
}

記述例を参考にして、空のPDF帳票を作成するコードをOrderFormFin_try.javaファイルのクラスOrderFormFin_tryのmain()内に追記してください。
以降の全ての作業は、特に明記しない場合、このソースファイルのmainメソッドに追記していきます。

追記されたコードはこちらをご覧ください。
◎javaファイル:cookbook1/chapter1-1/OrderFormFin.java

【 注意 】
Report.close()は、出力ストリームの終了処理をしています。
この処理をしなかった場合、不正なPDF帳票が生成される場合があります。

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