私の仕事内容

担当しているのは、J-LOADと呼ばれる鋼材の輸送費計算から輸送コストを管理するシステムです。JFEスチール・JFE物流の共同プロジェクトで作成され、主な利用者はJFEスチール、JFE物流、JFE物流グループ各社、商社です。JFEスチールの製鉄所で生産された鉄鋼製品は、物流会社によって、国内各地にある物流基地、加工センター、最終需要家などの受渡し場所まで、船やトラックなどを使って輸送されます。輸送手段、経路、品種などの様々な条件によって定められた運賃の単価表を共通化することにより、各地区でバラバラに扱っていた料金体系の統一を図りました。また、単価契約の申請・承認・決裁業務もワークフロー機能によりシステム化され、業務負荷の軽減とコンプライアンス強化がされています。このように、出荷から、納入に至るまでに発生するコスト(陸上輸送費、海上輸送費、それに付帯する作業費等)を一貫管理するのがJ-LOADです。鋼材は重くてかさばる商品ですので、鉄鋼業における物流コストの占める割合は大きく、それを管理することは重要な経営課題のひとつなのです。

されどメインフレーム!

各地にある製鉄所、工場から毎日出荷される鉄鋼製品の膨大なデータは、「z」と呼ばれるOSで動くIBMの大型コンピュータ、いわゆるメインフレームで処理されています。現在のITの世界ではPCやUNIXサーバによるオープンシステム化が進展し、クラウドコンピューティングも盛んになってきているので、メインフレームというのは過去の遺物のように思われがちです。しかし、製造業、官公庁、金融などでは重要かつ巨大なデータを取り扱う基幹システムをメインフレーム上で稼働させていることもいまだに少なくないのです。一方で、独自のOSで動くメインフレームに関わるIT技術者は高齢化が進んできているので、この分野の若手技術者というのは実は貴重な存在になってきているのだそうです。私自身はあまりそういうことは意識したことはありませんけど(笑)。

パズルを解くシステム開発

現在の仕事は、既に稼動しているJ-LOADシステムの保守が中心。操作や不具合に関する問い合わせ対応や小改善を行っています。ソフトウェアというのは、最初から完璧にできているわけではなく、日日の操作の中で見つかるさまざまな不具合や使い勝手の悪い部分を修正したり、業務上の新たなニーズに対応する仕組みを付け加えたりするのです。不具合の解明は、設計書をひもとくことで解決することもあれば、ソースコードにあたって解析しなければならないこともあります。パズルを解くような楽しみもあって、うまく解けたときには爽快感を味わえますし、お客様から使いやすくなった、助かったと言われると、うれしくなります。

入社以来、主にJavaという開発言語を使ってプログラミングを行う仕事に携わってきました。大学は文系だったので、難しいといわれるJavaを使いこなせるのか最初は不安でした。でも、先輩たちが丁寧に教えてくれたおかげもあり、比較的短い期間で基礎的な部分は覚えることができました。後はいわゆるOJT。実務の中で鍛えられて設計から実装、テストまで一通りの技術は身に着けることができたと思っています。最近は後輩や協力会社のエンジニアに指示する立場になることも多くなりました。設計書や指示書がきちんとできていないとプロジェクトの品質や納期に大きな影響があることを痛感しています。

料理が上手な女性になりたい

オフタイムは、気の合う友達とお買い物をしたり、いわゆる女子会をしたりして、何となく過ごしていることが多いのですが、職場には育休明けでバリバリ仕事をしている先輩社員も多いので、そんな姿にあこがれる気持ちもあります。食べることが大好きなので、料理教室に通ってみようかな、などと考えている今日この頃です。

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